taka34の人生は波乱に満ちていた。
悪夢の時間は長く、その悪夢は更に新たな悪夢へと進むことに。
その悪夢が3月29日(金)12時54分起きた。
私の電話が鳴ったのは14時45分。末尾110番、ほぼ警察である。
今までも何十回と受けたので、またtaka34の件かと普通に受けた。
『taka34さんの関係者さんで間違いないですか?』
『はい、父ですが何の件ですか?』
『taka34さんが交通事故にあったのですが、その件は大きな問題でないです』
『taka34さんが心肺停止だと、病院から連絡が入っています、
その件で至急に病院に向かって頂きたいのです』
『taka34が心肺停止?何故?どんな事故?』
『事故自体は大きな事故ではなく、taka34さんが心肺停止という情報のみ緊急で入っています。いますぐ行って頂きたいのです、病院に警察官も待機しています』
妻に連絡、妻はtaka34は死んじゃったの?taka34は死んじゃったの?と泣くばかり。
妻も私も外出中のため、まずは自宅前から1台で合流して病院に向かう事を約束。
先についた私は自宅前で車の中で待つが、何が何だか分からず、taka34が死ぬなんて想像出来ない。数分後妻が到着。1台に乗り合わせ、病院に向かう。
渋滞に巻き込まれ、taka34の弟から病院名を聞かれ、病院で待ち合わせることに。
車の中の嫌な時間がどんどん流れていく。
2時間ぐらい経った16時30分頃、警察から
『今どちら辺りですか?taka34さんはしゃべれるようです、警察官は一旦帰りますが到着したころ、また伺わせます、安全に向かってください』
警察官の電話で、生存を確認できた気がしたので少し安心したが、
妻は『他人とtaka34を取り違えている可能性があるから、安心は出来ない、安心して裏切られるのは嫌』
長い不安な午後は本当に長い時間の始まりだった。