5月15日(水)
疾病手当の手続きと面会のつもりで、いつものように病院に向かった。
今日は妻は外出してから病院合流のため、一人で運転中。まさに
病院に入るタイミングで、病院から電話。番号を見た途端怖い。
『急変ですか』『いえ、前回のお話のように病状説明と今後の治療方針です』
CCUに入っている息子に対して、治療方針は聞きたくない。
妻を待つ時間もなく、医師との会話が始まる。
医師の話は、CCUにいつまでもいることは出来ない。人工透析の稼働時間を
保険適用範囲の週に12時間にする。
CRPが4.5だが、免疫力が落ちている為、急変はいつ起きるか分からないし、
抗生物質も最も強いものを使用しているので、今後数値が上がると対応できない。
最も重要なのは、透析器の件。CCUは急性期のための施設のため透析器が透析室より能力が落ちるという事。能力値は約6割から7割程度に落ちる。
そして、腎臓の数値が下がらない中での、稼働時間の縮小、一般病棟に移し、透析のみをCCU内で行う。
ほぼ前回の話の通りなのだが、かなり話の内容にリスクがある。
前回も一般病棟に移した途端危篤になっているので、それは避けるように慎重に行うようにお願いした。治療に関しては憲法25条を理解してほしい旨を話した。
今日の話を聞いても、身体は弱ってきている、数字は良くはなっていない。
その後、ソーシャルワーカーと妻と話をしたが、先行きの不透明さ、息子の将来が見えてこないというネガティブな思いから妻は泣きとおしだった。
何故息子がこうなった。
息子の面会も泣き放題となった。ネガティブな言葉が息子に聞こえると言ったのだが、
死への恐怖が勝り、今日はどうにも抑えが効かない面会となった。
息子は、痛みも訴えることが出来ない、でも耐えている。
私は、息子が生き続ける事での未来を諦めない。